以下、カッコ内に何が入るか考えてみましょう。
Taro ( ) a high school student. ( ) の左に名詞、右に名詞を並列。
Mary ( ) angry at me yesterday. ( )の左に名詞、右に形容詞を並列。
Bob ( ) running at that time.( )の右に名詞、左に現在分詞を並列。
John ( ) killed by one of his fans. ( )の右に名詞、左に形容詞を並列。
I ( ) at the meeting now.( )の右に名詞、左に副詞(句)を並列。
わかりますね。上から、is(was, will be) , was, was, was, am です。
なぜわかるかというと、認知するのに必要な情報が左右にそろっているからです。
ただ、いつのことかという情報がないので、be 動詞 を時制に合わせて挿入し、ピリオドを打つことによって「文」が完成します。
左に名詞(代名詞)、左に意味をなす述語があれば、文が完成していなくとも
言わんとすることは認知できるのです。この「主語ー述語」の関係をネクサスと
呼びます。このネクサスに、時制語(今回はbe動詞)を加えて時間軸上に固定する
ことによって、文が完成します。be動詞に何か意味があるということではなく、
単にいつのことかという時制の役割を担っているにすぎないことがわかります。
いわゆる5文型というのは各々の動詞が取りうる語法を分析してパターン化したもの
であって、どの文型も上記の「主語+時制語+述語」から成り立っています。
今回は be 動詞の文を検討しましたが、次回は一般動詞の文をこの法則に当てはめて
考えてみたいと思います